セカイカメラに学ぶARの課題と未来

最近注目されている iPhone アプリの一つに「セカイカメラ」というものがあります。

これは、iPhone のカメラを通して、現実の映像に仮想的な映像(文字や画像など様々な情報)を重ねて表示するというAR(拡張現実)技術によるアプリケーションです。

以前からある技術ですが、これを iPhone に実装したことで、一般ユーザーに浸透させたという点が素晴らしい。

ARの未来

30年後には、網膜に直接仮想的な映像を表示できる網膜投影型ディスプレイが実用化されていて、それはマイクやスピーカー、カメラも内蔵しており、インターネット接続もできて、情報入力も、音声はもちろん、ARにより表示されたキーボードなどを使って行うことができ、テレビも、携帯電話も、パソコンも、ディスプレイを持ったすべての機器にとって代わる端末で、現在の携帯電話と同じくらい普及しているでしょう。

そういう時代になれば、企業のマーケティングもAR中心になります。店頭に陳列された商品を流し見ると、ユーザーが今見ているものに関連した情報や広告がARにより表示され、3秒以上注視すると音声も流れるなど、プッシュ型でリアルタイムなプロモーションが行えるようになります。

不動産アプリと酷評されるセカイカメラ

そんな時代が来るのはまだまだ先の話ですが、すでに企業のARによるプロモーションは始まっています。そして現在、これがセカイカメラが抱える深刻な課題に繋がっています。

注目され企業が宣伝ツールとして使いはじめたことで、iPhone の App Store で「不動産アプリ」と酷評されるほど、不動産情報を中心としてユーザーにとって興味のない広告、つまらない広告ばかりが羅列される状況に陥っており、ユーザー離れが加速しています。

AR の世界は Google が構築する

ARを一般的なものとして普及させるには、そこにユーザーにとって価値ある情報が集まるようにしなければなりません。そのアルゴリズムを一から構築するのはかなり難しいのですが、すでにそのノウハウを蓄積してきた企業があります。Google をはじめとする検索エンジンです。ARと検索エンジンが組むことは不可欠だと断言できます。

前述した、30年後には網膜投影型ディスプレイができていて、テレビも、携帯電話も、パソコンもなくなるだろうという話を前提とすれば、Google が ARの世界を構築し、それをベースにサービスを提供することは必然と言えます。

そして、現在のキーワードによる検索ではなく、現在位置(GPSで取得)や何を見ているか、何をしているかといった情報による、プッシュ型でリアルタイムな情報表示が主流になると予測しています。

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