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SEOのため、PNGのファイルサイズを極限まで縮小させる

GoogleがWebページの読み込み速度をサイトの評価項目として採用したことで、画像のファイルサイズの縮小は有効なSEOとなりました。 PNG形式の画像を活用することでファイルサイズを縮小することができますが、単に画像編集ソフトでPNG形式で保存するだけでは、あまりファイルサイズを縮小させることができないため、PNG形式の画像のファイルサイズを極限まで縮小させる方法を紹介します。 Fireworksより、Photoshopの方がファイルサイズを縮小できる 写真以外の画像を作成する際に Fireworks を使っている方も多いと思いますが、PNGに限れば(他は検証したことがありません)、Photoshopの方が画質を落とすことなくファイルサイズを縮小させて書き出すことができます。(記事執筆時点) 例えば、自社サイトのロゴ画像は、以前は Fireworks でPNG-8(すべての色を割り付け)の設定(グラデーションを劣化させずに書き出すための設定)で書き出しており、この時のファイルサイズは 3.09KB でした。 このFireworksで作成した元ファイルをPhotoshopで開いて、PNG-8(特定, カラー:64)の設定で書き出したところ、ファイルサイズが 1.49KB と画質を劣化させることなくファイルサイズを半分以下にすることができました。 Firefoxアドオンの Page Speed でさらに縮小 Googleが配布するFirefoxアドオンの Page Speed を使うと、さらにこの画像のファイルサイズを縮小させることができます。 Page Speed は、これ以上のものはないと言えるほどのサイト分析ツールで、前回紹介した書籍と同様に、フロントエンドエンジニアの方はもちろん、ウェブデザイナーの方にも、是非使って頂きたいツールです。 Page Speedを使うには、ウェブブラウザのFirefoxと、FirefoxアドオンのFirebugが必要です。Page SpeedはFirebug上で動作します。Firefox、Firebugのインストール方法や基本的な使い方は、Googleで検索して調べてください。 様々なことができるのですが、今回は画像のファイルサイズ縮小機能に限定して紹介します。 Page Speedをイン

セカイカメラに学ぶARの課題と未来

最近注目されている iPhone アプリの一つに「セカイカメラ」というものがあります。 これは、iPhone のカメラを通して、現実の映像に仮想的な映像(文字や画像など様々な情報)を重ねて表示するというAR(拡張現実)技術によるアプリケーションです。 以前からある技術ですが、これを iPhone に実装したことで、一般ユーザーに浸透させたという点が素晴らしい。 ARの未来 30年後には、網膜に直接仮想的な映像を表示できる網膜投影型ディスプレイが実用化されていて、それはマイクやスピーカー、カメラも内蔵しており、インターネット接続もできて、情報入力も、音声はもちろん、ARにより表示されたキーボードなどを使って行うことができ、テレビも、携帯電話も、パソコンも、ディスプレイを持ったすべての機器にとって代わる端末で、現在の携帯電話と同じくらい普及しているでしょう。 そういう時代になれば、企業のマーケティングもAR中心になります。店頭に陳列された商品を流し見ると、ユーザーが今見ているものに関連した情報や広告がARにより表示され、3秒以上注視すると音声も流れるなど、プッシュ型でリアルタイムなプロモーションが行えるようになります。 不動産アプリと酷評されるセカイカメラ そんな時代が来るのはまだまだ先の話ですが、すでに企業のARによるプロモーションは始まっています。そして現在、これがセカイカメラが抱える深刻な課題に繋がっています。 注目され企業が宣伝ツールとして使いはじめたことで、iPhone の App Store で「不動産アプリ」と酷評されるほど、不動産情報を中心としてユーザーにとって興味のない広告、つまらない広告ばかりが羅列される状況に陥っており、ユーザー離れが加速しています。 AR の世界は Google が構築する ARを一般的なものとして普及させるには、そこにユーザーにとって価値ある情報が集まるようにしなければなりません。そのアルゴリズムを一から構築するのはかなり難しいのですが、すでにそのノウハウを蓄積してきた企業があります。Google をはじめとする検索エンジンです。ARと検索エンジンが組むことは不可欠だと断言できます。 前述した、30年後には網膜投影型ディスプレイができていて、テレビも、携帯電話も、パソコンもなくなるだろ